Windows10+Tomcat上でGitBucketを動かす

GitBucket という GitHub のクローンを見つけた。GitHub クローンといえば GitLab が有名だけど、web の情報を見ていると構築するのが結構面倒そうで、試したことがなかった。その点、GiuBucket は war ファイルを Java で実行するだけ、という簡単さ。早速試してみよう。

前提条件

  • windows10
  • Java はインストール済み

まずは簡単に

GitBucket は たけぞうさんという方が Scala で書いた GitHub クローンだ。war ファイルで配布されているので、ダウンロードしたらすぐに実行できる。

 cf. GitBucket 4.31.0、4.31.1をリリースしました – たけぞう瀕死ブログ

4.31.1 が最新バージョンのようなので、上のページからリンク先にとんで、gitbucket.war ファイルをダウンロードする。あとは実行するだけだ。

^o^ > java -jar gitbucket.war

これだけで OK。http://localhost:8080/ にブラウザでアクセスするとアプリが動作している。

使い方も簡単

デフォルトで root ユーザーが用意されている。まずはこの root でサインイン(パスワードも root)して、右上のプルダウンメニューから System Administration を選び、ユーザーを追加する。今回は takatoh を追加した。ユーザー名とパスワード、フルネーム、メールアドレスが必須みたいだ。

あとは、作ったユーザーでサインインしなおせば、自由にリポジトリを作ったりできる。GitHub を使い慣れていれば迷うこともなさそうだ。

Tomcatをインストール

さて、うまく動いたわけだけど、いちいちコマンドラインから実行するのでは面倒で仕方がない。というわけで、Apache Tomcat の出番だ。

Tomcat は↓ここから最新版(9.0.17)をダウンロードした。

 cf. Tomcat 9 Software Downloads – Apache Tomcat

32-bit/64-bit Windows Service Installer ってやつね。ファイル名は apache-tomcat-9.0.17.exe だった。このファイルを実行すればインストールされる。

インストール自体は、途中の Tomcat Administrator Login のユーザー名とパスワードを入力した以外はすべてデフォルトにした。ただし、最後の Run Apache Tomcat のチェック外してすぐに実行しないようにする。

GitBucketをインストール

インストールといっても、Tomcat のインストールフォルダにある webapps フォルダに gitbucket.war ファイルをコピーするだけだ。

次に、環境変数 GITBUCKET_HOME を設定する。これは データベースや各リポジトリを格納するフォルダを指定する。これを指定しておかないと、データがどこにあるのかわからない。今回は C:\GitBucket に設定した。

Tomcatを起動

スタートメニューから、Apache Tomcat 9.0 Tomcat9 → Configure Tomcat を選択。開いたウィンドウで、Startup type を Automatic にして Start ボタンをクリック。これで Tomcat が起動する。Startup type を Automatic にしたのは、Windows 起動時に自動で Tomcat も起動させるため。

GitBucketにアクセス

Tomcat はポート8080で待ち受けているので、http://localhost:8080/githubucket/ にアクセスする。コマンドラインから立ち上げたときとパスが違うので注意。だけど、これで無事アクセスできた。

さいごに

プライベートでは GitHub なり BitBucket なりに自由にアクセスできるので、わざわざ構築する必要もないのだけど、会社の PC からはアクセスできない(制限されている)ので、そういう環境では役に立つだろう。週が明けたらやってみよう。