2つのGitリポジトリを統合する

別々に作った2つの Git リポジトリを統合する方法。違う方法もあると思うけど、調べた結果この方法でできた、ってことで記録しておく。

前提として:

  • 既存の2つのリポジトリ、repo_arepo_b を、新しく作った repo_combined に統合する
  • いずれも Python のプロジェクトで、Poetry を使ってる

まずは新しいプロジェクトを作る。

takatoh@apostrophe:w$ poetry new repo_combined

ディレクトリに移動して、Git の初期化と最初のコミット。このコミットには Poetry がデフォルトで作ってくれるファイルしかない。

takatoh@apostrophe:w$ cd repo_combined
takatoh@apostrophe:repo_combined$ git init
Initialized empty Git repository in /home/takatoh/w/repo_combined/.git/
takatoh@apostrophe:repo_combined$ git add .
takatoh@apostrophe:repo_combined$ git commit -m "First commit."
takatoh@apostrophe:repo_combined$ git branch -M main

リポジトリ repo_a をリモートブランチに取り込む。

takatoh@apostrophe:repo_combined$ git remote add -f repo_a https://github.com/takatoh/repo_a.git

これで、repo_combined の中には main ブランチと、全く繋がりのない repo_a/main が存在する状態になる。で、その repo_a/mainmain にマージする。

takatoh@apostrophe:repo_combined$ git merge repo_a/main
fatal: refusing to merge unrelated histories

……が、失敗した。mainrepo_a/main は全く別もので繋がりがないのでマージできない。マージするには --allow-unrelated-histories オプションをつけてやる。

takatoh@apostrophe:repo_combined$ git merge --allow-unrelated-histories repo_a/main
CONFLICT (add/add): Merge conflict in pyproject.toml
Auto-merging pyproject.toml
Automatic merge failed; fix conflicts and then commit the result.

pyproject.toml にコンフリクトが発生したので、解消してやる。

takatoh@apostrophe:repo_combined$ code pyproject.toml
takatoh@apostrophe:repo_combined$ git add pyproject.toml
takatoh@apostrophe:repo_combined$ git commit -m "Merge repository 'repo_a/main'."

これで repo_a/main のマージが完了。根元が別のコミットツリーが合流するという、ちょっと不思議な感じのするツリーが出来上がる。

つぎは repo_b。これも同じようにすればいい。

takatoh@apostrophe:repo_combined$ git remote add -f repo_b https://github.com/takatoh/repo_b.git

リモートブランチ repo_b/main に取り込んだら、main にマージ(--allow-unrelated-histories をつけて)。

takatoh@apostrophe:repo_combined$ git merge --allow-unrelated-histories repo_b/main
CONFLICT (add/add): Merge conflict in pyproject.toml
Auto-merging pyproject.toml
CONFLICT (add/add): Merge conflict in poetry.lock
Auto-merging poetry.lock
CONFLICT (add/add): Merge conflict in .gitignore
Auto-merging .gitignore
Automatic merge failed; fix conflicts and then commit the result.

当然のようにコンフリクトが発生する(今度はファイル3つ)ので解消してやる。

poetry.lock のコンフリクトを解消するのは厄介だけど、そもそもこのファイルは人間が編集するようなものじゃないので、あとで poetry install で作り直せばすむ。ここでは内容の整合は無視して、とにかくコンフリクトを解消してやればいい。

takatoh@apostrophe:repo_combined$ git add .gitignore
takatoh@apostrophe:repo_combined$ git add pyproject.toml
takatoh@apostrophe:repo_combined$ git add poetry.lock
takatoh@apostrophe:repo_combined$ git commit -m "Merge repository 'repo_b/main'."

で、poetry.lock をいったん削除してから poetry install

takatoh@apostrophe:repo_combined$ git rm poetry.lock
rm 'poetry.lock'
takatoh@apostrophe:repo_combined$ poetry install
takatoh@apostrophe:repo_combined$ git add poetry.lock
takatoh@apostrophe:repo_combined$ git commit -m "poetry.lock: Re-generate."

これでめでたく完了。

ディレクトリ内の画像からコンタクトシートを作るツールを作った(Go 言語で)

コンタクトシートってのは、画像(写真)のサムネイルを一覧にして1枚のシート(あるいは1ページ)に並べたもののこと。説明するまでもないか。

とにかく、コンタクトシートを作る必要ができて方法を調べてみたら、Windows の標準機能でできることを知った。ところが、確かに簡単に PDF に出力できるんだけど、どういうわけかファイル名の順に並んでくれない。用が足りないわけじゃないんだけどなんとも気持ちが悪い。

なので、ツールを自作することにした。最近は Python を使うことが多いので今回も Python で、と思って PDF の作り方を調べている途中で、そういえば以前、ディレクトリ内の画像をサムネイルのリストを表示する html ファイルを作るツールを作ったな、と思い出した。↓これ。

Go 言語だった。

そういうわけで、久しぶり(最後のコミットは2019年の2月、なんと3年半前だ)に Go を書いて、自分でも忘れてたツールを機能拡張することにした。

方針はこうだ。

mkphotoindex コマンドに --contactsheet オプションを追加して、指定したディレクトリに含まれる画像のサムネイルとファイル名を並べた PDF ファイルを出力する。

PDF を出力できるパッケージを探してみると、github.com/signintech/gopdf というのが見つかった。おおまかな使い方は、ページを追加し、テキストや画像を配置、PDF に出力する、というシンプルなもの。あるいは原始的ともいう。

もう少し楽にできそうなのはないかと探して見つけたのが、github.com/mikeshimura/goreport。これは内部では github.com/signintech/gopdf を使っているけど、帳票を作るのに便利なように作られている。決まったフォーマットの PDF を作るにはちょうどよさそうだと思って、これを使って実装を始めた。参考にしたページは以下。

ところが、なかなか思うようにはいかなかった。Qiita の記事を読むと、結構複雑な帳票も簡単にできるように思えるんだけど、サムネイルを例えば 4列×5行とかに並べるのがうまくできない。多分理解が足りないだけで、いいやり方があるんだと思うんだけど。

で、結局のところ、A4 のページにサムネイル(とファイル名)を並べたいだけだと思いなおして、github.com/signintech/gopdf を直接使うことにした。サムネイルのサイズや位置の調整に時間をとられたけど、とりあえず用は足りるものはできた。

とはいえ問題が一つ残った。github.com/signintech/gopdf は ttf フォントを読み込んで使える(もちろん日本語も)ので、IPAex フォントをダウンロードして使ったんだけど、現状の実装ではカレントディレクトリに フォントファイル ipaex.ttf を置いておく必要がある。これは結構面倒だ。今回に限っては Windows で実行するのが前提なので Windows に標準でついているフォントファイルのパスをコードに埋め込んでしまえば回避できる。でも、ほかの OS でも使うことを考えるとそれは避けたい。コマンドラインオプションでフォントファイルを指定してやることも考えたけど、デフォルトのフォントがあったほうがいい。OS ごとにデフォルトのフォントを決めてやるにはどうしたらいいんだろうか。

iPadからローカルネットワーク上のWebサーバにアクセスする

メモ。あとでもう少し丁寧に書くつもり。

Squidのインストールと設定

apt でインストール。

takatoh@wplj:~$ sudo apt install -y squid

設定ファイルは /etc/squid/squid.conf だけど、/etc/squid/conf.d/*.conf を読み込むようになってるので、直接編集せずに /etc/squid/conf.d/panicblanket.conf ファイルを作る。

acl lan src 192.168.2.0/24
http_access allow lan

できたら Squid を再起動。

takatoh@wplj:~$ sudo systemctl restart squid

プロキシ用のポートを開く

Squid のデフォルトのまま。3128番のポートを開く。

takatoh@wplj:~$ sudo ufw allow 3128
Rule added
Rule added (v6)

iPadの設定

Wi-Fi の設定の一番下にある「プロキシを構成」をタップ。「手動」にチェックを入れて、サーバの IP アドレスとポート番号を入力。保存すれば OK。

これで iPad からローカルネットワーク上の Web サーバにアクセスできるようになった。