文字列を長さ1の文字列のリストに分割したい(その2)

コメントで string という手続きを教えてもらった。

 cf. 6.12 文字列 – Gauche ユーザリファレンス

gosh> (string #\a)
"a"

これを使えば、昨日の string->string-list はこう書ける。

gosh> (define string->string-list
  (lambda (s)
    (map string (string->list s))))
string->string-list
gosh> (string->string-list "abc")
("a" "b" "c")

うーん、上のページは目を通したはずなんだけど見落としてたよ。文字列を「変換する」方法ばかり探してたからかもしれない。文字列の構築子の項にちゃんと載ってた。

せっかくなので、文字列を作る方法について少しまとめておこう。

string char …

上でも書いたように、文字から文字列を作る。引数の文字は1つじゃなくてもいい。

gosh> (string #\a #\b #\c)
"abc"

make-string k :optional char

長さ k の文字列を返す。char が与えられればそれで内容を満たすってあるけど、なかったらどうなるんだ?

gosh> (make-string 5 #\x)
"xxxxx"
gosh> (make-string 5)
"     "

なるほど、スペースが使われるのね。

make-byte-string k :optional byte

make-string に似てるけど、オプショナルな引数 byte は文字じゃなくて整数。

gosh> (make-byte-string 5)
#*"\0\0\0\0\0"
gosh> (make-byte-string 5 97)
#*"aaaaa"

んむ、なんか見たことのない表現が出てきた。

x->stirng obj

文字列への強制型変換手続き。簡単に言うと obj を表示するときの文字列に変換される、ってことでいいのかな。

gosh> (x->string "abc")
"abc"
gosh> (x->string 123)
"123"
gosh> (x->string 'foo)
"foo"
gosh> (x->string '(1 2 3))
"(1 2 3)"

[追記]

コメントでは gauche.collection モジュールの map を使う方法も教えてもらったので、それも書いておこう。標準ライブラリの map はリストしか受け付けないけど、gauche.collection モジュールの map は文字列を含むコレクションにを受け付ける。なので、string->list を省略できる。

gosh> (use gauche.collection)
#<undef>
gosh> (define string->string-list
  (lambda (s)
    (map string s)))
string->string-list
gosh> (string->string-list "abc")
("a" "b" "c")

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