レコードのフィールド名は重ならないように

レコードの型を宣言するときの注意。既存の型と同じフィールド名を使ってしまうと,先に宣言した型のフィールド名が使えなくなってしまう。たとえば前エントリの student とその値が存在している状態で:

# type student = {name : string; id : int};;
type student = { name : string; id : int; }
# let st1 = {name = "Taro"; id = 123};;
val st1 : student = {name = "Taro"; id = 123}
# let st2 = {id = 51; name = "Ichiro"};;
val st2 : student = {name = "Ichiro"; id = 51}

新しいレコードの型を宣言する。フィールド名 name が重なっている。

# type foo = {name : bool};;
type foo = { name : bool; }

すると,name は foo のフィールド名としては使えるけど,student のフィールド名としては使えなくなってしまう。

# let f1 = {name = true};;
val f1 : foo = {name = true}
# let st4 = {name = "Daisuke"; id = 16};;
Characters 18-27:
let st4 = {name = "Daisuke"; id = 16};;
^^^^^^^^^
This expression has type string but is here used with type bool

アクセスもできない。

# st2.name;;
Characters 0-3:
st2.name;;
^^^
This expression has type student but is here used with type foo

f1 のフィールドにはアクセスできる。

# f1.name;;
- : bool = true

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください