チャネルとゴルーチンの終了待ち

チャネルはゴルーチンの間で通信するためのデータだ。次のように生成する。

ch := make(chan T, bufsize)

T はチャネルでやり取りするデータの型、bufsize はデータを格納するバッファのサイズで省略すると 0 になる。チャネルの型は chan T。
関数の引数や変数の型指定の時、chan の前に <- をつけると受信専用に、後に <- をつけると送信専用になる。 チャネルを使うと、ゴルーチンの終了待ちができるようになる。 次の例では test 関数をゴルーチンとして呼び出し、チャネルを渡している。test 関数は 0.5 秒間隔で name を出力し、終了するときにチャネルを通じて name を送ってくる。main 関数ではチャネルからデータが送られてくるのを待っている。

package main

import (
    "fmt"
    "time"
)

func test(n int, name string, c chan<- string) {
    for i := 1; i <= n; i++ {
        fmt.Println(i, name)
        time.Sleep(500 * time.Millisecond)
    }
    c <- name
}

func main() {
    c := make(chan string)
    go test(6, "foo", c)
    go test(4, "bar", c)
    go test(8, "baz", c)
    for i := 0; i < 3; i++ {
        name := <- c fmt.Println(name)
    }
}

実行してみよう。

^o^ > go run go_channel.go
1 foo
1 baz
1 bar
2 foo
2 baz
2 bar
3 foo
3 baz
3 bar
4 foo
4 baz
4 bar
5 foo
5 baz
bar
6 foo
6 baz
foo
7 baz
8 baz
baz

数字とともに出力されているのが test 関数内で出力したもの、数字のないのがゴルーチンが終了した後に main 関数で出力したものだ。3つのゴルーチンが並行して動き、main 関数ではその終了を待っていることがわかる。