cf. 7. 繰り返し – もうひとつの Scheme 入門
以前 my-reverse という関数を書いた。
(define my-reverse (lambda (lis) (define rev (lambda (l1 l2) (if (null? l1) l2 (rev (cdr l1) (cons (car l1) l2))))) (rev lis (quote ()))))
この my-reverse では rev という名前の再帰する局所関数を定義して、それを呼び出している。
名前つきlet はこの再帰する局所関数の代わりになるものだ。ループに名前をつけたものといってもいい。名前つきlet は (let name binds body) という形をしている。name がループの名前で、body の中で再帰的に呼び出すことができる。binds は普通の let と同じように局所変数とその値(ループするときの初期値になる)の組からなる。body の中で再帰するときには新たな引数を与える。
なんだかうまく説明できないけど、例を見たほうがはやいだろう。上の my-reverse を名前つきlet を使って書き直すと次のようになる。
(define my-reverse (lambda (ls) (let loop ((l1 ls) (l2 (quote ()))) (if (null? l1) l2 (loop (cdr l1) (cons (car l1) l2)))))) (print (my-reverse '(1 2 3 4 5)))
3行目の loop がループにつけた名前だ。このとき引数の l1 は ls、l2 は (quote ()) で初期化される。そして6行目で再帰的に呼び出している。新しい引数は (cdr l1) と (cons (car l1) l2) だ。
実行してみよう。
^o^ > gosh my-reverse3.scm (5 4 3 2 1)